皮膚科で処方されるアトピーの薬。

皮膚科で処方されるアトピーの薬とは?

皮膚科にてアトピーを診察したら、症状にもよりますが薬が処方されます。

薬でアトピーの症状を抑え込み、改善していくという訳です。

しかし一体どんな薬が処方されるのか、全く想像がつきません。

「アトピーが治る」というのは、何となく理解しているものの、本当に大丈夫かどうかに関しては不安もあるでしょう。

よくわからない薬を体に取り込むのは、誰だって嫌なものです。

そこで皮膚科で処方されるアトピーの薬について、取り上げます。

塗り薬

まずは塗り薬です。

塗り薬には、「ステロイド外用薬」と「免疫抑制外用薬」の2種類あります。

「ステロイド」は免疫反応を抑える働きがあります。

ステロイドと聞いてあまり良い気分はしないでしょうが、医師や薬剤師の指示にきっちり従っていれば、何も怖いことはありません。

ステロイドでの副作用が気がかりならば、「免疫抑制外用薬」を使う手があります。

また顔や首周辺にアトピーの症状が出た場合も、免疫抑制外用薬が使われるでしょう。

飲み薬

次に飲み薬です。

主に、抗ヒスタミン薬#ステロイド#免疫抑制薬の3種類のいずれかが、処方されるかとおもわれます。

抗ヒスタミン薬はかゆみ止めの一種で、症状が重くなるのを防ぐために用いられます。

ステロイドは、塗り薬では対処できない場合に使われます。

免疫抑制薬は、16歳以上の患者で強い炎症が出ていた場合に出される薬です。

なお何れも「医師と薬剤師の指示に従うこと」が、絶対条件です。

特にステロイドが処方された場合は、しっかりと医師の話を一言一句聞き逃さないようにして下さい。

注射

大人の患者で飲み薬も塗り薬もきかなかった場合は、注射が用いられます。

以前は法律的に認めてもらえませんでしたが、2018年から注射によるアトピー治療ができるようになりました。

注射が用いられるのは、アトピーの症状が重症化している人のみです。

軽症の方に用いられることは、あり得ません。

ただし注射での治療はかなりの金額がかかるため、医師と財布とよく相談してから、判断するようにしましょう。

保湿剤

アトピーの治療に保湿剤が処方されることもあります。

「薬」かどうかは各々の判断に任せますが、アトピー症状の改善に繋がるものであるのは事実です。

保湿剤はドラッグストアでも購入可能ですが、購入する前に医師に相談した方が良いでしょう。

アトピーの症状改善には、皮膚を常に清潔に保つことが求められます。

さらに生活習慣を見直し、できる範囲内から改善していけば、アトピーの治りはかなり早くなるでしょう。