脂性肌とかゆみ
脂性肌とは皮脂の分泌が活発なお肌のことで、洗顔してもすぐに皮脂で顔が光る、べたべたする、前髪がワックスをつけたように固まってしまう、化粧がすぐに崩れるなどのお悩みがよくあります。
そしてこれ以外にかゆみが出るというお悩みを持っている方もおられるでしょう。
顔の一部分がかゆい、かいているうちに赤くなるなどのお悩みがあります。
これは脂性肌が原因となるのでしょうか?
実際には診察をしてみないとわかりませんが、皮脂の多い部位にかゆみが現れるという症状はあります。
頭皮も皮脂の分泌が比較的活発な部位ですが、こちらも人によってはかゆみが現れることもあるのです。
毎日シャンプーをしているのにかゆい、フケが多いなどのお悩みが比較的多いです。
このように皮脂の多い部位でかゆみなどが起こった場合、それは脂漏性皮膚炎の可能性があります。
脂性肌で顔の皮脂が多い場合、同じようにこの皮膚炎が起きている可能性があります。
ただ、実際にどんな病気と診断されるかは診察を受けてみるまでわかりません。
脂性肌とは関係ない症状の可能性ももちろんあります。
いずれにしてもかゆみという症状や、それによってお肌が赤くなっているなどの症状があれば皮膚科での診察は可能です。
診察時には気になることも相談できますから、脂性肌と今起きているかゆみの関係も聞いてみるといいでしょう。
一般皮膚科で保険診療も受けられますから、悩んでいるときは保険証をもって受診してください。
どんな治療になる?
この症状の治療法は診断の内容にもよりますが、お肌の炎症やそれによるかゆみなど起きている場合、ステロイドの塗り薬が使われたりします。
脂漏性皮膚炎の場合、これは真菌が関係している可能性も指摘されており、外用の抗真菌薬が使われることもあります。
このような薬を使って治療をしてもらえますから、病院を受診すると症状のストレスが軽くなることは多いです。
なお、脂性肌はかゆみとは関係なくお悩みになっている方も多いですから、これも治療できると嬉しいですよね。
こちらも病院で治せるのかというと、保険治療では難しい場合があります。
自費診療なら改善が期待できる治療が見つかる場合もありますが、保険治療はやっていないことが比較的多いです。
保険治療を希望する場合、かゆみで受診した一般皮膚科で一度相談するといいでしょう。
なお、多すぎる皮脂に対してどう対応すればいいか、たとえば洗顔は一日どれくらいすればいいか、油取り紙やティッシュで皮脂を拭きとるのはOKかなど、対処法は教えてもらえることが多いです。
脂性肌とうまく付き合っていくためにこれらを聞いておくといいでしょう。